Kiyo Fifth「URASHIMA」曲紹介

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千葉県印旛地域で文芸活動を行っている「印旛文学の会」は、文芸「草の丘」を年2回発行しています。(編集兼発行人 香取 淳)

2011年11月創刊で、すでに第22号(2022年6月)まで発行されています。自分も第17号から詩や随筆を寄稿させていただいています。これまで文芸とはまったく無縁でありましたので、会の皆様の指導のもと、辛うじて続けさせていただいています。

今回の曲は、主に、第18号~第20号に掲載された詩をベースにして制作されています。タイトル名を変えているものや言葉使いを変えているものもあります。全体の主たるテーマは、アルバムのサブタイトルにあるように、生きていく上での時間の流れと空間の広がりです。漠然としておりますが、普遍的な共通のテーマなので、どんな内容の歌詞でも、大抵は当てはまりそうな気がします。


01 Infection

今回の新型コロナによるパンディミックは未曾有のものとなりました。過去にも感染症流行の歴史はあったのでしょうが、今回のような世界的な流行は、現在生きている誰もが経験したことのないものです。それだけに、政治的にも、医療的にもうまく対応できているとはとても言えない状況です。2022年7月の時点で、日本ではすでに7波まで到来していますが、収まりが見通しがまだついていません。あと何回予防接種を受けなければいけないのでしょうか。収束するまで、身を潜めて自粛するしかありません。

02 あやとり糸

生きて歳を重ねていけば、いいこともあれば、悪いことも沢山あります。しかし、印象に残らない多くのものは忘れ去られていきます。取り戻すこともできないし、その必要もないのでしょう。「みんな忘れてしまった」、そのように考えると、すっきりした人生になれるような気がします。

03 Season

毎年その季節はやってきます。春、桜の季節です。季節は少しずつ暖かくなり、何もかもが芽吹いてくる感じで、世の中が浮き立ってくる時です。しかし、一方でこの季節は、人によっては別れの季節になることが多いものです。桜の季節を取り上げた曲も数多くあります。この曲でもそんな季節の情景を描いてみました。

04 流れ星ひとつ ~TOKUHIME

福島県いわき市内郷白水町に平成時代末期の浄土式庭園、国宝「白水阿弥陀堂」があります。この地方の豪族岩城則道の妻、徳姫の建立と伝えられています。自分が生まれ育った場所の近くなので、身近な存在でした。ただ、子供の頃はこの堂の歴史や由緒をよくわかってはいませんでした。

徳姫は、奥州藤原清衡の娘で、岩城則道に嫁いだというのが有力な説ですが、誰の娘で、誰に嫁いだかは諸説があるようです。ただ、平泉からいわきに嫁いできたことは確かなようで、この浄土式庭園も、平泉の毛越寺、観自在王院、無量光院の影響を大きく受けています。地名でも、「平」(岩城氏の本拠地のあたり)、「白水町」(泉を上限に分解)は、「平泉」にちなんでいるといわれています。また、阿弥陀堂そのものも、金色ではありませんが、平泉金色堂とほぼ同じ形になっています。

一方、徳姫は、源頼義(平の忠常の乱や前九年の役で活躍した源氏の嫡流、勿来の関の短歌で有名な八幡太郎義家の父)の娘ともいわれています。奥州藤原清衡の養子となり、出羽清原氏の養子だった岩城成衡(=岩城則道?)と縁づいたと考えられます。ということは、徳姫は、頼義の子女である八幡太郎義家や新羅三郎義光などと兄弟だったということになります。河内源氏である頼義の本拠地は河内でありますが、頼義が京都を根拠とする軍事貴族であったことを考えれば、徳姫の出生地も京都であったとするのが自然です。つまり、徳姫は、京都生まれのお姫様とみることができます。歌詞の始めは、そのような設定にしています。

地元では、商工会を中心に、国宝白水阿弥陀堂キャラクター「徳ひめちゃま」で、数少ない観光スポットを盛り上げようとしているようです。よくよく調べると、2014年には、このゆるキャラの初お披露目が行われ、キャンペーンソング&キャラクター発表会が行われています。キャンペーンソングはプロの歌手の作で、その歌手は、紅晴美さんといい、演歌系のシンガーソングライターで、自分とは年齢もさほどかわらない同郷の人だったのには驚きでした。実力派で努力家の歌手といった方のようです。さらに驚いたのは、そのときの企画側だと思われる商工会の会長が、中学、高校が同じで、同期生だったのです。中学一年のときは、同じクラスで、音楽の時間はいつもとなりの席だったことを覚えています。そんな子供のときでも時代の先をいっているような人で、彼にはいろいろと影響をうけました。それにしても、地元を活気づけようとする関係者皆様の郷土愛には頭が下がります。

そんなことで、この曲はもともとのタイトルは「徳姫」でしたが、変にカブルのもいやなので、タイトルは「流れ星ひとつ」にかえることにしました。

徳ひめちゃま

国宝白水阿弥陀堂キャラクター「徳ひめちゃま」


(追記)

徳姫は、京都生まれのお姫様ではないかと記述しましたが、よく調べてみると、茨城県つくば市の生まれだということがわかりました。後日、徳姫の少し詳しい文章を載せる予定なので、それを参照ください。


05 Silent Click

宇宙空間に果てがあるのか。また、時間の刻みはいつ始まって、いつ終わるのか。誰も答えを出すことができません。果てしがないということだけです。ただ、我々はこの地上で有限の命を与えられ、今この時間が正確に刻まれていくというだけです。時間の刻みには、別に音があるわけではありません。Silent clickです。時計や時報は、必要に応じて音を出します。曲の中では、この「Silent click」に対して、音を出さなければ何も表現できませんので、普通に音を出しています。

06 大空の涯てに

自分が生まれた街であれ、その後住んだ街であれ、また旅行した街であれ、時間が経て再度その街を訪れたときの街の変遷ぶりに驚くのは多々あることです。

人は時の経過とともに生きているであるから当然のことですが、その変遷にはため息がつくばかりです。そして、街並みばかりではなく、住んでいる人も変わっていきます。中島みゆきの曲で、人は100年経てば総入れ替えになるというような歌詞があったことを記憶していますが、全く共感できる歌詞ではあります。

07 Forever

想い抱いた人をずっと人を愛し続けることは大変なことだと思います。相性もあるし、経済的なものもあるし、いろいろな問題を乗り越えていくことになります。なので、「添い遂げる」ということが、いかに貴重なことで、大切なことであるか再認識する必要があります。曲は、若い二人が危機を乗り越えて、愛を深めていく過程をテーマにしました。

08 URASHIMA ~時空を超えて

生まれて物心がついて、すでに半世紀以上が経っています。長い時間だったと思うし、あっという間の時間だったとも思います。

浦島太郎も竜宮城で時を忘れて楽しく過ごしたのでしょう。いつのまにか時代は移り、気がついてみれば、取り残された一人の老人になっていました。長生きした人間は皆、同じようなものかも知れません。そして、誰にも最期の時が突然やってきます。曲の最後も突然終わるようにしました。

09 ヒストリー

生まれて育ってきて以来、自分の経歴、歴史を詳細に記録に留めておくのは、普通の人では困難に思われます。日頃から、日記や手帳に書き留めておけば別です。几帳面で才能のある人たちは、古くからその時代を記録をした日記、随筆などの古典や記録ものとして、多くの著作物を残しています。

一般の人にとっては、日常生活に追われて、とても無理のような気がします。学校を卒業して就職するまでは、それまでの年代のカウントは分かりやすいのですが、それ以降は少しずつ難しくなってくるのではないでしょうか。子供ができれば、子供の学年によって、年代の判別ができたりはします。

ただ、昔の年代を判別してもどうにかなるわけでもないので、せいぜい健康で長生きすることを考えていた方がいいのかもしれません。

10 またね

もう二度と会えない別れは、死別であれ、友人であれ、恋人であれ、どんな場合でも辛いものです。だから、「また会いましょう」とか、「また会えるよね」とか、当人たちの慰めのためにも、口先では言っておきたくなります。死別の場合であれば、「天国で待っててください」とかになるのでしょうか。曲では、恋人同士の別れのシーンを取り上げています。

11 Planet Blue

この無限に広い宇宙空間の中に、水や大気で多くの生物を育む地球のような天体が生まれたのは奇跡だと思います。この青い地球が無限に存在してかどうかわかりませんが、この星に生まれた我々一人一人には、この素晴らしい地球環境を守っていく使命があると思います。


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